深い設定を与えられず適当に作成された、生きる希望を持たない無益で無意味な哀しきモンスター。負のゆるキャラ。
これをただの棒切れだと侮るな。
左にちょこんと出ている釘が証拠だ。
攻撃・防御・魔法・知能・素早さ…
すべてのステータスにおいてこれに勝る者はない。
人間という宇宙単位で見ればちっぽけな存在の生物には到底想像つかない攻撃を繰り出してくる。
オリハルコンはその組成は一切不明。
オリハルコンのことを調査したものは何者かによって殺されてしまう。
オリハルコンは推定959億年前から存在しており、これまで並々ならぬ世界の強豪と対決、圧勝してきた。
84年前の「対ウォレウ戦」はオリハルコンの生涯の中で最も苦戦した闘いであり、右の傷がその痕跡である。
おや、気づいたようだね。
そう。オリハルコンはあの棒だけではない。
人間という宇宙単位で見ればちっぽけな存在の生物には到底見えない特殊な体をしているのだ。
棒切れだけだと思っていた人間は、なんの恐れも無く襲い掛かり、透明な部分(人間という宇宙単位で見ればちっぽけな存在の生物にはそう見える)にあっけなく撲殺される運命にある。
なぜ私がそれを知っているかだって?
ははは、それは秘密だよ。